黒柴「まる」の成長記

徒然なるままに犬とともに日暮らし日記

夢であえたら

最近「私の夢まで、会いに来てくれた」という本を図書館で読んだ。読んだというか、立ち読みした程度。東日本大震災で家族をなくした人たちが、夢で子どもや親や友人に会った実際の聞き書きなので、ちょっとまともに読むにはつらすぎた。
「お父さん、今まで遊んでくれてありがとう」なんて夢の中で言われても、救いになるのかどうか、ぼくにはよくわからない。
現実にはもう逢えないからせめて夢の中で会えれば幸せ、なのかなぁ。

僕にとって一番最初の「別れ」は父親だった。父に会いたいかというと微妙。
二番目は大学のとき山で遭難して死んだ友達。高校から一緒だったのでつらかった。
三番目は勤務先の同僚。一緒に休日出勤をしてお疲れさんと言って別れた後、自宅で倒れ、くも膜下出血であっというまに逝ってしまった。たくさん本を読む人だった、週末の仕事終わりは必ず映画のオールナイトを一緒に見に行った。会いたい、もう一度。
四番目は10年前になくなった妻。もう何度も夢に出てきている。僕が死んだら必ず会えると思っているのでもう少し待っていて欲しい。

もし僕がまるより長生きをしたら五番目はまるになる。
まるが死ぬことはまだ考えたくない。
忘れないように毎日毎日を心に刻んでいく。思い出として。

22日の夜(ドイツ時間)に2人目の孫が生まれた。また男の子だった。
僕は男の子を育てたことがないし、二人となるとちょっと接し方がわからないかも。

逝く人がいれば生まれてくる者もいる。
生まれてくる子どもたちにとってすばらしい未来が待っていることを祈りたい。