黒柴「まる」の成長記

徒然なるままに犬とともに日暮らし日記

祝賀御列の儀

きのう(10日)は天皇即位を祝う祝賀パレードのため、青山近辺は朝から厳戒態勢が敷かれていた。
午前4時にまると銀杏並木に行ったら、なんだかしらないけど大勢の人が青山通りを向いた形で並んでいて、どうやら徹夜で並んでいたようなかんじ。246は何台もの警察車両で完全に封鎖されていて、今まで見たことのない不思議な光景だった。

などてすめらぎは人となりたまひし

天皇というと僕はすぐ三島由紀夫の「英霊の声」をおもいだしてしまう。
明治憲法下の天皇を頂点とする帝国日本を取り戻したいと、三島は本当に本気でそう思っていたのか。
彼が自決した時高校生だった僕は「とうとう虚構の中で自分の役割を演じきったんだな」とおもっていた。

象徴となった天皇は民と寄り添い、祝賀に涙する、人間らしい(あたりまえ)人間味あふれる行動をとられているけれど、それを支持する熱狂的な人たちの異常なまでの熱量を抑えることができるのかどうか。

一夜明けて今日は朝から雨だった。
7時を過ぎてからの散歩はとても珍しい。
すっかり落ち着きを取り戻した銀杏並木から絵画館へ。

大勢の人たちの熱気がまだ残っているような気がしてなんだかまだ妙な感じがする。

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