黒柴「まる」の成長記

徒然なるままに犬とともに日暮らし日記

御観兵榎

近所に『御観兵榎』というちょっとした森?林?がある。このへんはもともと青山練兵場だったということで、明治天皇御台臨のもとに様々な儀式がおこなわれたそうな。ようわからんけど。
森の中にはベンチやテーブルセットがあって、以前は小汚い感じだったのがつい最近ペンキを塗りなおしたりしてきれいになった。まるとぼくは明治天皇をしのぶこともなく、そしてその重みを感ずることもなく、この木々の下でのんびりと過ごすのが大好きで、暖かい午後などはちょっとうとうとしてしまうほどなのである。
お行儀の悪いことはわかっているのだけど、まるは椅子ではなくテーブルのほうにのっかっておねんねするのがくせになっている。椅子に乗ることでさえ叱責の対象になるのにテーブルの上に乗るとはもってのほか、それにほかの人はそこで食事をしているわけだから、しつけ以前にエチケットとしていかんだろう、ともおもいつつなんだけど、まぁいいや、となってしまっている。
それにしてもこの森にいると時間という概念がすっとんでしまって、ただただ木漏れ日に癒されてしまう。まるもいったん座ると何十分もまどろんでいて離れようとしないし、二人でこうやっていつまでもいられたらいいなぁ、なんておもってしまう。ま、それも夕方に閉門係りの人が来ると、すぐに現実に戻らなければならないんだけど。